わたし:「ロック・ミュージックの語源知っているかな」
生徒:「何それ」
わたし:「1954年にビルヘイリーの『ロック・アラウンド・ザ・クロック』を聴いたDJのアラン・フリードが『ロックンロール』と叫んだことが始まりだとされているんだよ
」
「つまり、曲名が語源になっているんだね」
わたし:「フリーマーケットのフリーってどういう意味か知ってる」
生徒:「自由」
わたし:「違うんだな」
「このフリーはfree(自由) じゃなくて flea(蚤 ノミ) という意味なんだよ」
「古着などの 汚い、みすぼらしいものを売ったのが始まりだったんだね」
「だから そのイメージから 蚤の市 と名がついたんだね」
わたし:「ベートーヴェンの第9の3楽章の歌詞は誰の作か知っているかな」
生徒:「「シラーの作じゃなかったかな」
わたし:「そうだ よく知っていたね
」
わたし:「でも、実は、この歌詞の出だしのところは、ベートーヴェン自らの作なんだよ」
O Freunde, nicht diese Töne!
sondern laßt uns angenehmere anstimmen,
und freudenvollere.
おお友よ、このような音ではない!
そうではなく、もっと楽しい歌をうたおう
そしてもっと喜びに満ちたものを
わたし:「この後からがシラーの詩なんだよ」
わたし:「ボレロで有名なモーリス・ラヴェルという人を知っているかな」
生徒:「展覧会の絵をオーケストラ用に編曲した人だよね」
わたし:「そうだね」
「ラヴェルは途中から意識障害に悩まされるんだ、交通事故に遭ってからはそれが悪化して、50語ぐらいしか思い起こせない状態だったようだよ」
「でも、他の人がラヴェルの曲を演奏したときに、その人の間違えを的確に指摘したというから驚きだね」
生徒:「音楽家って、耳が悪くなったりして、苦労している人がたくさんいるね」
わたし:「そうだね」
わたし:「第1次世界大戦の講和条約はいつ結ばれたか知っているかな」
生徒:「1919年 イクイク パリの ベルサイユ って覚えるんだよ
」
わたし:「そうだね パリ郊外のペルサイユ宮殿の鏡の間で結ばれたんだね
」
「実は今日が、ベルサイユ条約が結ばれた日なんだよ」
生徒:「そうなんだ 何年かは知っていたけど、日にちは知らなかった
」
生徒:「『美術館』って英語で何というの」
わたし:「museum(ミュージアム)だよ」
「この言葉はギリシャ語のMusa(ムーサ)、英語で言うとMuse(ミューズ) が元になっているんだよ 文芸をつかさどる、女神のことなんだ
」
「ヨーロッパの多くの言語では「音楽」を意味する語(英語: music)、だとか「美術館」「博物館」を意味する語(英語: museum)が、ここから来ているんだよ」
生徒:「amusementアミューズメント(娯楽)もそうかな」
わたし:「きっと、そうだよ」
わたし:「ウーロン茶と紅茶って元は同じだって知っているかな」
「ウーロン茶を仕入れ船に積み運んでいるうちに発酵が進んだものを飲んでみたら、美味しかったこれが紅茶なんだよ
」
「お茶を半発酵させたものがウーロン茶、全発酵させたものが紅茶だね」
「緑茶はお茶を煎ったものだから、緑茶・ウーロン茶・紅茶は元は同じお茶の葉なんだよ」
生徒:「なーるほど」
わたし:「武士が使った刀が何時代の物か、見分ける方法があるんだよ」
生徒:「どうするの」
わたし:「戦国時代の刀は実際に戦(いくさ)に使われていたんだ、だから、刃渡り(かたなの長さ)が長いんだ」
「江戸時代になると、戦はなくなってきたんだねだから、武士の持つ刀の意味合いは、自分が武士であるという権威の象徴という意味合いに変わってきたんだね
」
「だから、刃渡りがぐっと短くなってきたんだ」
生徒:「先生『たけやぷ゛やけた』みたいな文を、順に言っていこうよ」
「言えなくなったら負けね」
生徒:「しんぶんし」
わたし:「ダンスがすんだ」
生徒:「なかい さん てんさい かな」
わたし:「やおや」
生徒:「やずや」
わたし:「こういうのを『回文』っていうんだけど、昔の人も作っているんだよ」
「たとえば、『ながきよのとをのねぶりのみなめざめなみのりふねのをとのよきかな』なんていうのもあるよ」
「日本語で書かれた、最長の回文は
【噛んで「イテッ!」リップ。ねじ切る蔓,不吉垂れ込めるカビ,黒く実る怪しい端の実…。やはり、この七人投げられ、私ら刀抱え、この泥沼や、エルフの手で雫を。血だから、かな り胸に痛み、飛び退く。いざトンネル通過だ。霞かかる道よ。だけど頑健、この具合が彼怪し。もう勇者が来て、戦さが止まるめど,行く末,未定。歩き続けた旅。悪との戦い長引くだけ。「彼等メシアが来て、何とか助けたい、あの娘や叔母」と泣け、私,女子ら悲し。武器鋼鉄。トラップ!悔し、命縮む。死にかけたシ-フだけが斧も盗った。悔し涙。一喝。父母ホテルへ住み込み、掛かり切り。絆、戒めた。しかし、外野はすったもんだ。行き過ぎてる世話。あいにく捨てゼリフやけくそ「古しへよりの言い伝え、疑心暗鬼」と。スペル唱え威迫。扉無くす彼、菱形の中に馴染み箱を。ひたすら兄貴揺れ、行路禁じる。行き交うも音断った樹の気。『秋はとんぼ。洞穴は魚。金のうろこ飛ぶ。似たり寄ったりオカリナ』と、いつかのお伽噺の、見たか不思議な箱。こんな誘なう夜、男の子を抱かす所の、この意外さ。田舎だが、し、しかし、あなたっ、まごつくハ-レムの地だ。手がむやみやたら買うとか。血潮鳴り「矢弾だ!」妻殺しの士、暴君。敵、かたくなに舞い、ものものしい。なにはともあれ座り、やっと昼飯。石碑。肘鉄か?多湿、先手のドロ水。矢飛びて -】ここで半分。バテここで一休み。【ロトの伝説従って、地響きせしめる。一つやり忘れ、あー、元は担いしの物も今に無く、高き天空《星の城》】困った。またやり直し。地下道からだ。闇やムカデ達の群れは……くっ、困ったなぁ。しかし仕方がない。再開。【のこのこと姿を。この期通るような災難。ここは、亡きシ-フ形見の品、萩と斧が対となり、薫りたつより。谷懐。うー、のんきな風花……あら?ほ、ほんと!?萩、秋の樹だったと思うが……。消ゆる蜃気楼。これ、雪にあらず。旅を拒みし何かなのだが…?痺れが!すぐ並び、毒ハイエナ。取るペスト菌。暗示消えた。つい祈り、呼べ、死に急ぐ。蹴破り背ですぐに居合わせる敵。隙、油断も断つ。素早いが、しかしダメ-ジ。マイナスぎりぎり。屈み込み、スペルでほぼ復活、痛み無し。役立つ友のお陰だ。武士だけが滲む血。父の医師、薬物ら取って、動き封じながら、子、治した訳などは親子の愛だ。「消す!」だが、どんな敵か?あ、締められかけた首がないか?ただの毒浴びただけ。突っ切る相手見えず、食い止める魔道が作為的か。野獣?もしや、あれが害悪の根源か?解けた!予知みる鏡、姿が映る。粘土細工の人みたいに、眠りながら形を崩して…。手の震え止まぬ。ロトの声が彼方からした。『我ら下男に致死。残りは闇の支配者あるのみ』黒く光る眼。「これだ!」突き振る剣。「死ね!」】--プツリッ --「停電か……」
だって」
生徒:「凄すぎ」
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